LinuCレベル2 Version 10.0は、仮想環境を含むLinuxのシステム設計、ネットワーク構築において、アーキテクチャに基づいた設計、導入、保守、問題解決ができる技術者を認定します。
- Linuxシステムの設計、構築、監視、トラブルシューティングができる。
- 仮想マシンやコンテナの仕組みを理解し、その管理と運用ができる。
- セキュリティとシステムアーキテクチャの基本を理解し、サービスの設計、構築、運用・管理ができる。
といった知識と技術を持つことの裏付けとなります。LinuCレベル2も、レベル1同様、全てのIT技術者の基礎となります。
目次
確認できるスキルとレベル
LinuCレベル2では、クラウド環境やオンプレミス環境におけるLinuxによるシステム構築やネットワーク構築、Linuxの応用的なシステム管理やサーバー構築ができるために必要な知識が幅広く問われます。
- 小規模から中規模までのサイトを管理
- 仮想マシンやコンテナを含む複数システムを統合管理
- 以下のような異種OS(Linux, Windows)混在環境ネットワークの計画、実装、保守、一貫性の維持、セキュリティ設定、トラブルシューティング
- LANサーバー (Samba, NFS, DNS, DHCP, クライアントの設定)
- インターネットゲートウェイ(firewall, VPN, SSH, web cache/proxy, mail)
- インターネットサーバー (HTTP サーバーとリバースプロキシ)
- プロジェクトメンバーを指導できる
- システム導入、案件の発注内容、予算等についてプロジェクトマネージャーに助言やサポートができる
- 可用性とスケーラビリティを考慮したシステムアーキテクチャの基本パターンを理解し、実際のシステム構成に応用できる
出題範囲
201試験(Version 10.0)出題範囲 概要
- 2.01.1 ブートプロセスとGRUB
- 2.01.2 システム起動のカスタマイズ
- 2.01.3 Linux カーネルの構成要素
- 2.01.4 Linuxカーネルのコンパイル
- 2.01.5 カーネル実行時における管理とトラブルシューティング
- 2.02.1 ファイルシステムの設定とマウント
- 2.02.2 ファイルシステムの管理
- 2.02.3 論理ボリュームマネージャの設定と管理
- 2.03.1 基本的なネットワーク構成
- 2.03.2 高度なネットワーク構成
- 2.03.3 ネットワークの問題解決
- 2.04.1 makeによるソースコードからのビルドとインストール
- 2.04.2 バックアップとリストア
- 2.04.3 ユーザへの通知
- 2.04.4 リソース使用状況の把握
- 2.04.5 死活監視、リソース監視、運用監視ツール
- 2.04.6 システム構成ツール
- 2.05.1 仮想マシンの仕組みとKVM
- 2.05.2 仮想マシンの作成と管理
- 2.06.1 コンテナの仕組み
- 2.06.2 Dockerコンテナとコンテナイメージの管理
202試験(Version 10.0)出題範囲 概要
- 2.07.1 DHCPサーバーの設定と管理
- 2.07.2 PAM認証
- 2.07.3 LDAPクライアントの利用方法
- 2.07.4 OpenLDAPサーバーの設定
- 2.08.1 BINDの設定と管理
- 2.08.2 ゾーン情報の管理
- 2.08.3 セキュアなDNSサーバーの実現
- 2.09.1 Apache HTTPサーバーの設定と管理
- 2.09.2 OpenSSLとHTTPSの設定
- 2.09.3 nginxの設定と管理
- 2.09.4 Squidの設定と管理
- 2.10.1 Postfixの設定と管理
- 2.10.2 Dovecotの設定と管理
- 2.11.1 Sambaの設定と管理
- 2.11.2 NFSサーバーの設定と管理
- 2.12.1 iptables や firewalld によるパケットフィルタリング
- 2.12.2 OpenSSH サーバーの設定と管理
- 2.12.3 OpenVPNの設定と管理
- 2.12.4 セキュリティ業務
- 2.13.1 高可用システムの実現方式
- 2.13.2 キャパシティプランニングとスケーラビリティの確保
- 2.13.3 クラウドサービス上のシステム構成
- 2.13.4 典型的なシステムアーキテクチャ