目次
2.13.1 高可用システムの実現方式
重要度:☆☆(2)
概要
- 求められる可用性のレベルを実現するシステム構成を把握している。
詳細
- 可用性に影響のある事象を理解している。
- 故障・障害のパターン、メンテナンスによる停止(計画、緊急)など
- 物理障害と論理障害
- SPoF、回復性(難易度、時間)
- 可用性の評価方法を知っている。ただし計算式は含まない。
- MTBF、MTTR、稼働率、SLA
- RPO、RTO
- 高可用性(HA)を実現するシステム構成を知っている。
- 冗長化によるHAの実現
- Pacemaker, Corosync
- HA構成の種類として クラスタやロードバランシングの概念を知っている。
- 物理的、地理的な分散による可用性レベルの違いについて知っている。
2.13.2 キャパシティプランニングとスケーラビリティの確保
重要度:☆☆(2)
概要
- 必要なリソース量を事前に予見できるシステムにおいて、近い将来に向けた拡張方法を知っている。
- 将来的に必要なリソース量が容易に予見できないシステムにおいて、現在のリソース使用状況を継続的に把握できる。
詳細
- キャパシティプランを作成するために把握しておくべきシステムリソースの観点と項目
- リソースを増減させる方法と必要な対応を知っている。
- スケールアップ・ダウン
- スケールアウト・イン
- スケールアップの方式を知っている。
- 必要リソース量を搭載したマシンの再構成
- スケールアウトの方式を知っている。
- スケールアウトに対応できるアプリケーション構成(ステートレスな構成 – DB、セッションなど)
- 構成管理ツールや仮想マシンイメージを使ったノードの増減
- アクセスの振り分け – ロードバランサ、DNS ラウンドロビン
2.13.3 クラウドサービス上のシステム構成
重要度:☆☆(2)
概要
- クラウドサービス上の IaaS を中心としたシステム構成の特徴を理解している。
- 必要に応じて IaaS リソースの増減が可能であることを理解している。
詳細
- クラウドのストレージの種別を理解している。
- インスタンス動作中にのみ使用可能なストレージ(エフェメラルストレージ)
- インスタンス停止/起動をまたいで使用可能なストレージ(永続化ストレージ)
- クラウドのネットワークの種別を理解している。
- 固定IPアドレス、フローティングIPアドレス
- クラウドのネットワークセキュリティを理解している。
- テナントネットワーク、ファイアウォール(セキュリティグループ)
- クラウドを支える主要な技術やサービスを理解している。
- オブジェクトストレージ、メッセージングシステム(キュー)、オートスケーラー
2.13.3の例題
2.13.4 セキュリティ業務
重要度:☆☆☆(3)
概要
- 高可用性やスケーラビリティを確保するためのシステム構成のパターンを把握している。
詳細
- 代表的なシステム構成パターンとその特徴を知っている。
- PHP/Apache HTTP Server+PostgreSQL/MySQLによるLAPP、LAMP構成
- Webサーバー+APサーバー+DBサーバーによるWeb3層モデル
- ロードバランサ、HA構成、データベースレプリケーションによる冗長性を担保したWeb3層モデル
- ロードバランサ/DNSラウンドロビン+WebサーバーのスケールアウトによるスケーラブルなWebシステム
- プロキシサーバーによるキャッシュやCDNを活用したスケーラブルなWebシステム
- メッセージングキューを活用した非同期データ処理システム
2.13.4の例題