主題1.03:GNUとUnixのコマンド(15)

1.03.1 コマンドラインの操作

重要度:☆☆☆☆(4)

概要

  • コマンドラインを使用して、シェルおよびコマンドと対話できる。このトピックは、bashシェルを使用することを想定している。

詳細

  • 単一シェルコマンドおよび1行のコマンドシーケンスを使用する、コマンドラインでの基本的な作業の実行。
  • 定義することを含めたシェル変数の使用と変更、環境変数の参照とエクスポート。
    • set, unset, export, env, echo, 引用符
  • コマンド履歴の使用と編集。
    • history, .bash_history
  • 定義済みパス内に存在するコマンドおよび存在しないコマンドの呼び出し。
    • bash, pwd, ., 相対パス絶対パス
  • マニュアルの参照。
    • man

1.03.2 フィルタを使ったテキストストリームの処理

重要度:☆☆☆(3)

概要

  • テキストストリームにフィルタを適用できる。

詳細

  • テキストファイルやストリームの出力をテキストユーティリティフィルタに送り込み出力を変更するためのGNU textutilsパッケージに含まれる標準的なUNIXコマンドを使用できる。
    • cat, cut, expand, fmt, head, join, less, nl, od, paste, pr, sed, sort, split, tail, tr, unexpand, uniq, wc

1.03.3 ストリーム、パイプ、リダイレクトの使用

重要度:☆☆☆☆(4)

概要

  • テキストデータを効果的に処理するためにストリームのリダイレクトや接続ができる。
  • この作業には標準入力、標準出力、標準エラー出力へのリダイレクト、あるコマンドの出力を別のコマンドの入力にパイプする、あるコマンドの出力を別のコマンドの引数として使用する、出力を標準出力とファイルの両方に送るといったことが含まれる。

詳細

  • 標準入力、標準出力、標準エラー出力をリダイレクトする。
    • <, >, >>, 2>&1
  • あるコマンドの出力を別のコマンドの入力にパイプする。
    • | (縦線)
  • あるコマンドの出力を別のコマンドの引数として使用する。
    • xargs
  • 出力を標準出力とファイルの両方に送る。
    • tee

1.03.4 正規表現を使用したテキストファイルの検索

重要度:☆☆(2)

概要

  • 正規表現を使用してファイルおよびテキストデータを操作できる。これには、いくつかの表記要素を含む単純な正規表現の作成も含まれる。また、正規表現ツールを使用して、ファイルシステムまたはファイルの内容からの検索を実行することも含まれる。

詳細

  • いくつかの表記要素を含む単純な正規表現を作成する。
    • sed, regex(7)
  • 正規表現ツールを使用して、ファイルシステムまたはファイルの内容からの検索を実行する。
    • grep, egrep, fgrep

1.03.5 エディタを使った基本的なファイル編集の実行

重要度:☆☆(2)

概要

  • viを使ってテキストファイルを編集できる。これには、viのモード切り替え、テキストの検索、編集、保存、終了が含まれる。
  • エディタの変更ができる

詳細

  • viのモードを切り替えて、編集、保存、終了ができる。
    • i, o, a, ESC
    • h,j,k,l
    • ZZ, :w!, :q!, :e!
    • c, d, p, y, dd, yy
  • テキストを検索する。
    • /, ?
  • 標準のエディタを切り替える。
    • EDITOR, nano, emacs