主題1.06:シェルおよびスクリプト(10)

1.06.1 シェル環境のカスタマイズ

重要度:☆☆☆☆(4)

概要

ユーザの要求に応じてシェル環境をカスタマイズできる。全体のプロファイルおよびユーザのプロファイルを変更する。

詳細

  • ログイン時または新しいシェルを生成したときに、環境変数(PATHなど)を設定する。
    • /etc/bash.bashrc, /etc/profile
    • ~/.bash_profile, ~/.bash_login, ~/.profile, ~/.bashrc, ~/.bash_logout
    • ., source, lists(;, &&, ||)
  • コマンド置換を使用する。
    • alias
  • コマンドサーチパスを適切なディレクトリに設定する。
    • PATH

1.06.2 シェルスクリプト

重要度:☆☆☆☆☆☆(6)

概要

  • 簡単なBashスクリプトを新規作成できる。
  • 作成したBashスクリプトをシステムの利用者に適用できる。
  • 処理結果により動作を分岐できるスクリプトを作成できる。
  • Linux スキルの無いユーザに規定のコマンドを実行できる環境を提供できる。
  • シェルスクリプトの引数を処理できる。

詳細

  • よく使用する一連のコマンド用にBashの関数を作成する。
    • function
  • 先頭行(#!)を利用して、適切なスクリプトインタプリタを選択する。
  • スクリプトの位置、所有権、実行権を管理する。
    • chown, chmod
  • 標準的なshの構文(ループ)を使用する。
    • for, while
  • コマンドの成功または失敗を示す戻り値を使用する。または、つぎに渡すコマンドのために戻り値を指定して終了する。
    • $?, exit
  • 条件に応じて処理を変更する。
    • if, case
  • 引数に応じて処理を変更する。
    • $#, $*, $@, $0, $1..$n, shift
  • 使用するユーザに依存しないスクリプトを作成する。
    • PATH
  • シェルスクリプトをデバッグする。
    • bash -v, bash -x