LinuCシステムアーキテクトは、オンプレ/クラウド、物理/仮想化を含むLinuxの大規模システムのライフサイクル全体を俯瞰し、柔軟かつ拡張可能なアーキテクチャを設計・構築ができる「プレイングシステムアーキテクト」としての能力を認定します。
オンプレミス/クラウド、リアル/仮想化を含む LinuxなどのOSSを活用したシステムのライフサイクル全体を俯瞰して、最適なアーキテクチャを設計・構築するために必要なスキルをカバーしています。
目次
- システムのアーキテクチャ (分散システムの処理構造) について、主要なパターンの特長を理解し使い分けることができる。
- プラットフォーム/ミドルウェア/ネットワーク/ストレージについて、 Linux/OSSによる具体的な構成を決定し、構築・設定できる。クラウド基盤を用いて動的にリソースを確保するシステム構成を含む。
- 非機能要件 (可用性、性能・拡張性、セキュリティ、運用性・保守性) のそれぞれを実現するための要素技術を理解し、 Linux/OSSにより実践できる。また、クラウドネイティブな設計アプローチや開発手法を理解し、システムに採り入れることができる。
- 安定稼働と継続的開発を見据えた運用監視やテスト・デプロイの体制を設計し、また、運用中のトラブル対応を主導できる。
LinuCシステムアーキテクト認定を取得するにはSA01試験とSA02試験の両方の試験に合格する必要があります。
SA01試験 出題範囲
SA.01:システムアーキテクチャ
- SA.01.1 アーキテクチャの設計原則と主要パターン
- SA.01.2 柔軟性を高めるアーキテクチャパターン
SA.02:ネットワークとストレージの選定
- SA.02.1 拠点内のネットワーキング
- SA.02.2 拠点間のネットワーキング
- SA.02.3 ストレージとアクセスプロトコル
- SA.02.4 集中型および分散型ストレージ
SA.03:可用性の設計
- SA.03.1 フェイルオーバークラスタ
- SA.03.2 負荷分散と障害の局所化
- SA.03.3 データレプリケーションと災害対策
SA.04:性能・拡張性の設計
- SA.04.1 性能見積もりと評価
- SA.04.2 性能の改善
- SA.04.3 性能の拡張
SA02試験 出題範囲
SA.05:仮想マシンとコンテナの設計
- SA.05.1 仮想マシンの設計と管理
- SA.05.2 コンテナの設計とビルド
- SA.05.3 コンテナオーケストレーション
SA.06:セキュリティ
- SA.06.1 認証認可とアクセス制御
- SA.06.2 セキュリティの予防措置
- SA.06.3 セキュリティインシデントの検出
SA.07:監視と分析
- SA.07.1 ログ・メトリクス・トレースの取得・収集
- SA.07.2 監視と対処
- SA.07.3 収集したデータの保全と分析
SA.08:継続的開発とテスト・デプロイ
- SA.08.1 テストの設計と効率化
- SA.08.2 機能変更時の設計
- SA.08.3 継続的な統合とデプロイ
SA.09:トラブルシューティング
- SA.09.1 障害時の基本手順
- SA.09.2 ケーススタディ