シェル操作時のカーソル移動のコツ

Linuxではターミナル(端末)ソフトでシェルを操作する利用方法が一般的です。

コマンド入力の際など、タイプミスなどがあった場合にカーソルを移動して修正しますが、矢印キーなどで1文字ずつ動かしていると、長いコマンドの場合何度もキーを押す必要が出てなにかと大変です。

シェルには便利な機能がたくさんありますが、コントロール(Ctrl)キーやメタ(Meta)キーを駆使することで、思い通りの位置に素早くカーソルを移動することができます。

カーソル移動時のキー操作まとめ

カーソル移動時のキー操作まとめ

コントロールキーは、大半のコンピュータのキーに採用されており、WindowsPCでは「Ctrl」、Macでは「control」などと刻印されています。

WindowsやMacでも、ショートカットで「コントロールキーを押しながら任意の他のキーを押す」といった操作をしますが、Linuxでも同様の操作をします。

以下はその一例です。

キー操作説明
Ctrl + b1文字ずつ前に移動
Ctrl + f1文字ずつ後ろに移動
Ctrl + a行頭に移動 
Ctrl + e行末に移動
Ctrl + lカーソルのある行を残して画面をクリアする
Meta + b1単語戻る
Meta + f1単語進む

後半のMetaキーは、Ctrlキーでは無く、AltまたはEscキーを使います。Altキーの無いMacでbashを操作する場合はescキーを使いましょう。

なお、Escキーは同時押しでは無く、Escキーを押して一度キーを離してから任意のキーを押しても大丈夫です。操作の違いについては実際に試してみるのが一番早いです。

参考:文字を削除するのに便利なキー操作一覧

参考:文字を削除するのに便利なキー操作一覧

キー操作説明
Ctrl + h (= Backspace)カーソル位置の前1文字を削除
Ctrl + d (= Delete)カーソル位置の1文字を削除
Ctrl + kカーソル位置から行末まで削除
(削除した文字はクリップボードに入る)
Ctrl + uカーソル位置から行頭まで削除
(削除した文字はクリップボードに入る)
Ctrl + y(Ctrl+k,Ctrl+uなどで)削除した文字を挿入