Linux Foundation、Linuxシステム管理に必要なスキルとプロセスを学習する日本語オンラインコース「Linuxシステム管理入門」を開始

非営利団体Linux Foundationが、Linuxシステム管理に必要なスキルとプロセスを学習する「Essentials of Linux System Administration (LFS201)」の日本語版「Linuxシステム管理入門(LFS201-JP)」のオンラインコース開始しました。

参考 Linuxシステム管理入門(LFS201-JP)Linux Foundation Japan

Linuxシステム管理者認定試験「Linux Foundation Certified System Administrator」で求められる知識領域をカバーしており、世界共通のLinux管理者スキル証明の取得を、学習から認定試験まですべて日本語で行うことが可能になるとのこと。

参考 Linux Foundation Certified System Administrator (日本語監督版) (LFCS-JP)Linux Foundation Japan

コースでは3つの主要なLinuxディストリビューション、Red Hat、SUSE、Debian / Ubuntuのいずれかを使用したLinuxシステム管理、設定、アップグレード方法と、本番環境のLinuxインフラストラクチャを効率的に構築・管理するために必要なすべてのツールと概念について学びます。

IT初心者やLinux以外のオペレーティングシステム経験者が、Linuxシステム管理スキルを新たに習得しキャリアアップを目指す際に役立ち、クラウド エンジニアもクラウド インスタンス基盤としてシェアの高いLinux管理について理解することは有益とのことです。

受講費用はトレーニングコースのみが299ドル、試験が300ドルですが、コースと試験のセットが499ドルで100ドルお得になります。

Linuxシステム管理入門の学習内容

  • 第1章 コース紹介
  • 第2章 LINUXファイルシステムツリー構造
  • 第3章 プロセス
  • 第4章 シグナル
  • 第5章 パッケージ管理システム
  • 第6章 RPM
  • 第7章 DPKG
  • 第8章 YUM
  • 第9章 ZYPPER
  • 第10章 APT
  • 第11章 システム監視
  • 第12章 プロセス監視
  • 第13章 メモリの監視と利用
  • 第14章 I/Oの監視とチューニング
  • 第15章 I/Oスケジューリング
  • 第16章 LINUXファイルシステムとVFS
  • 第17章 ディスクのパーティション分割
  • 第18章 ファイルシステムの機能:属性、作成、チェック、マウント
  • 第19章 ファイルシステムの機能:スワップ、クォータ、使用量
  • 第20章 EXT2/EXT3/EXT4ファイルシステム
  • 第21章 XFSとBTRFSファイルシステム
  • 第22章 ディスクの暗号化
  • 第23章 論理ボリューム管理 (LVM)
  • 第24章 RAID
  • 第25章 カーネルサービスと設定
  • 第26章 カーネルモジュール
  • 第27章 デバイスとUDEV
  • 第28章 仮想化概要
  • 第29章 コンテナ概要
  • 第30章 ユーザーアカウントの管理
  • 第31章 グループ管理
  • 第32章 ファイルのパーミッションと所有権
  • 第33章 プラグイン可能な認証モジュール(PAM)
  • 第34章 ネットワークアドレス
  • 第35章 ネットワークデバイスと構成
  • 第36章 ファイアウォール
  • 第37章 システムの起動とシャットダウン
  • 第38章 GRUB
  • 第39章 SYSTEM INITについて:SYSTEMD, SYSTEMVとUPSTART
  • 第40章 バックアップとリカバリの方法
  • 第41章 LINUX SECURITY MODULES
  • 第42章 ローカル システムのセキュリティ
  • 第43章 トラブルシューティングの基本
  • 第44章 システムの救出(レスキュー)

リナスクから一言

昨年末、Linux FoundationとLPI-Japanが連携してLinuxとKubernetesの認定試験を日本の市場で提供することを発表しましたよね。

参考 Linux FoundationとLPI-Japanが提携しLinux認定がより身近にLinux Foundation Japan

参考 クラウド・DX時代のLinux技術者認定「LinuC(リナック)」が、The Linux Foundation のKubernetes認定と連携~The Linux Foundationの初の「Authorized Certification Partner」として、LPI-JapanがKubernetes認定試験と学習教材の販売を開始~LPI-Japan

その提携により、LPI-Japanは以下のLinuxFoundation認定を販売する権利を有しています。

  • Certified Kubernetes Administration (CKA)
  • Certified Kubernetes Application Developer (CKAD)
  • Linux Foundation Certified Engineer (LFCE)
  • Linux Foundation Certified System Administrator (LFCS) 

その流れで、LinuCとKubernetes認定との連携はスタートしましたが、Linux関連の認定についての発表は無く、今回の発表もLinux Foundation単体で行われておりLPI-Japanの名前はどこにも出てきません。今後何らかのカタチで連携していくのでしょうか。

LFCSは試験だけでも299ドル、コースとのお得なセットと言っても499ドルと非常に高価なので、かなりの出費を覚悟する必要があります。LPi-Japanと連携して、今のLinuC並の受験料にして円建て決済ができるようにしてくれないものでしょうか。

ともあれ、LinuC、LPIC、LFCSとLinux関連で3つの日本語対応認定試験が提供されることになりましたが、どれが日本人にとってベストな認定になるのでしょうかね。

追記

2021/2/22にオンラインコースと認定試験がお得に購入できるキャンペーンについて案内がありました。キャンペーンはは2021/3/31までです。

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