あずき本と並び、白本と呼ばれる定評のある翔泳社EXAMPRESSシリーズのスピードマスター問題集LinuC対応版が初登場。
目次
「LinuCレベル1 スピードマスター問題集」の概要
内容の抜粋
LinuC レベル1 最新バージョンの対策問題集
- LinuCの最新試験(Version10.0)を徹底的に分析し、書き下ろした問題集
- LPI-Japanの厳正な審査に合格した信頼の認定テキスト
- たっぷり学べる472問収録
- 問題→解説、問題→解説とテンポよく学習を進められる
- Linux教育に定評のある著者による丁寧な解説
- 101、102試験それぞれの模擬試験付き
目次
- 第1部 101試験
- 1章 Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用(38問)
- 2章 ファイル・ディレクトリの操作と管理(41問)
- 3章 GNUとUnixのコマンド(50問)
- 4章 リポジトリとパッケージ管理(30問)
- 5章 ハードウェア 、ディスク、パーティション、ファイルシステム(34問)
- 6章 101試験 模擬試験(60問)
- 第2部 102試験
- 1章 シェルおよびスクリプト(25問)
- 2章 ネットワークの基礎(37問)
- 3章 システム管理(30問)
- 4章 重要なシステムサービス(34問)
- 5章 セキュリティ(30問)
- 6章 オープンソースの文化(3問)
- 7章 102試験 模擬試験(60問)
著者
山本道子
2004年Sun Microsystems退職後、Rayを設立し、システム開発、IT講師、執筆業などを手がける。ナレッジデザイン顧問
大竹龍史
有限会社ナレッジデザイン代表取締役。1986年伊藤忠データシステム(現・伊藤忠テクノソリューションズ)入社後、Sun MicrosystemsのOSを中心としたサポートと社内トレーニングを担当。1998年ナレッジデザイン設立。Linux、Solarisの講師および、LPI対応コースの開発/実施。約27年にわたり、OSの中核部分のコンポーネントを中心に、UNIX/Solaris、Linuxなどオペレーティングシステムの研修を主に担当。最近は、OpenStack資格であるOPCELと、LPICレベル3ドキュメントの作成に注力
登録情報
- 発売日 : 2020/9/7
- 単行本 : 544ページ
- ISBN-10 : 4798166154
- ISBN-13 : 978-4798166155
- 出版社 : 翔泳社
- 価格:2,500円+税
- 電子版:あり
リナスクレビュー
小豆本同様に定評のある翔泳社EXAMPRESSシリーズのスピードマスター問題集LinuC対応版が初登場。
LPI-Japan認定教科書を一通り読み進めた後に、この問題集に取り組むことで理解が深め、知識を定着させられます。
全ての問題に重要度が設定されており、自由筆記が可能なチェック欄を活用することで、計画的・重点的に学習できます。試験対策として試験直前に重要度3の問題と模擬試験に目を通すよう勧めている点にも注目。
Linux初学者向けをうたっており、第1章から順に読み進めるよう勧めていますが、果たしてそれが正しい学習方法化は少々疑問です。本書に限ったことではないですが、LinuC ver.10の1章は改定で内容が大きく変わり、sshやコンテナの話題が並列で出てくるので、全くの初学者にとっては内容が飛びすぎて理解しにくいのではないかと思います。
自分は2018年のLinuC受験時にLPICレベル1とレベル2対応版を利用して合格できました。この問題集がすべてではありませんでしたが、問題慣れできるという点と丁寧な解説で理解が深められるのがよかったです。
ちなみに、先に発売されていたLPIC version 5.0対応問題集で出題されている問題も多数ありますが、シラバスが異なるのでLinuCを受験するならLinuC対応版を選択した方が体系立てて学習できるので良いと思います。
- とにかく解説が丁寧
- 全ての問題に重要度設定(三段階)
- 様々な形式で470問以上の問題を提供しており十分に問題慣れできる
- 専用の学習教材が用意されていない
- 初学者向けをうたっているが予備知識なしでは少々厳しいかも
- LPIC version 5.0対応問題集と一部問題が重複