Linuxとはどういうものなのか、Linuxらしさとはなんなのか、初学者向けのLinux入門書です。新書版なので、手軽に持ち運べます。価格も千円前半とお手頃。
目次
「入門者のLinux」の基本情報
内容の抜粋
Linuxを学ぼうとする人の多くが知りたいと思う「Linuxってどういうものなのだろか」を主なテーマに書かれたものです。「Linux専門の厚めの入門書にチャレンジしようかと迷っている」といった方にとっては、気軽に読みやすい一冊です。
LinuxをLinuxらしく使うために、避けて通れないのがコマンドを使う操作です。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込んで、その操作結果を確認しながら学習を進めていきます。コマンドは、シンプルなものから、少し複雑なものまで、Linuxの特徴を楽しみながら学べるものを選出。読み終える頃には、ご自身のLinuxへの理解が深まっていることを実感できます。
著者
奈佐原顕郎
1969年生まれ。岡山県立岡山一宮高等学校、東京大学工学部計数工学科卒。北海道大学大学院地球物理学専攻(修士)、京都大学大学院森林科学専攻(博士)修了。モンタナ大学研究員を経て、現在、筑波大学生命環境系准教授。専門は人工衛星を用いた地球環境観測と、農学系大学生の数学・物理学基礎教育。
目次
- 第1章 Linuxとは?
- 第2章 Linuxを使ってみよう! でもどこで……?
- 第3章 シェル初体験!
- 第4章 ディレクトリ
- 第5章 ファイル
- 第6章 標準入出力
- 第7章 ユーザーと管理者
- 第8章 ワンライナーでプログラミングしてみよう!
- 第9章 awkを使ってみよう!
- 第10章 定番のテキストエディターvi
- 第11章 シェルをもっと知ろう
- 第12章 プロセスの管理と操作
- 第13章 応用!
- 終章 「Linux力」をつけるには?
登録情報
- 発売日 : 2016/10/19
- 仕様:新書 ・320ページ
- ISBN-10 : 4062579898
- ISBN-13 : 978-4062579896
- 出版社 : 講談社
- 価格:1,160円+税
- 電子版:あり
リナスクレビュー
新書サイズということもあって手軽に持ち運べ、気軽に読めるのが良いですね。著者目線での解説に続くQ&Aも秀逸。初学者が真っ先に感じそうな疑問を解消してくれます。
9章に登場するawkコマンド解説は必見。同コマンドは他の入門書はもちろん、LinuCレベル1の認定教材にも出てこないのですがその素晴らしさが実感できます。
13章の応用は、その名の通りの応用なので、初学者なら飛ばしてしまって良いです。LinuCレベル1に合格した後に、じっくり試してみると良いかもです。
まったくのLinux初学者であれば、本書でLinuxの基本を押さえることをオススメします。本書の内容が理解できるようになれば、LinuC教材の内容の理解も深まるでしょう。
- Unix/Linuxの文化、哲学、ポリシーが理解できる
- 手軽にプログラミングの楽しさも体験できる
- 新書サイズで持ち運びやすく読み物としても面白い
- LPI-Japan認定教材の理解を深める前提知識として最適
- テキスト中心で文章量が多く、ターミナル画面なども少なめ
- 2016年刊の書籍なので学習環境構築解説の内容が少々古い
- 13章で難易度が急に高くなる(初学者はスルーでも問題なし)