入門者からプロの技術者まで、「あらゆる人の役に立つCentOSガイドの決定版」が出版社の売り文句の、白本でお馴染みスピードマスター問題集の著者が手がける、実践的なLinux実務手引き書。
目次
「CentOS7構築・運用・管理パーフェクトガイド」の基本情報
内容の抜粋
CentOS 7によるサーバ構築と設定・運用方法を詳細に解説。
Linuxの概要、インストール、初期設定、サーバ構築、ネットワーク設定、ユーザ管理、セキュリティ、メンテナンスなどなど、サーバ管理者として知っておきたい、知っておきべき項目を全て詰め込んだ、全てのレベルの人が満足して使用できる完全版ガイドブック。
本書はLinuxの入門者から経験者までを対象に、実務の手引書としての実践的な設定・管理の手順を解説しており、教科書的な使い方も可能。
著者
有限会社ナレッジデザイン
大竹龍史、市来秀男、山本道子、山崎佳子
有限会社ナレッジデザイン
1998年設立。主な業務は、Linux、Java、Android、MySQL、およびサーバー、
Web、ネットワーク、プログラミング言語等の各種技術トレーニングコースの開発、企業向け研修、講師派遣、市販本・雑誌の執筆を行う。
目次
Part1 CentOSの導入と運用・管理の基礎知識
Chapter1 基礎知識
1-1 Linuxについて知る
1-2 CentOSについて知る
1-3 ネットワークの基本用語
1-4 ディレクトリ構造
Chapter2 インストールとバージョンアップ
2-1 CentOSのインストール
2-2 起動後の追加設定とバージョンアップ
2-3 アプリケーションのインストール
Chapter3 初期設定
3-1 SELinuxの設定
3-2 ファイアウォールの設定
3-3 SSHの設定
3-4 不要なサービスの停止
3-5 Xとデスクトップのカスタマイズ
Chapter4 システムの起動と停止
4-1 カーネル
4-2 システムのブートシーケンス
4-3 ブートローダの設定
4-4 systemdの仕組み
4-5 systemctlコマンドによるターゲットの管理
4-6 systemctlコマンドによるサービスの管理
4-7 システムのシャットダウンとリブート
Chapter5 基本操作
5-1 シェル
5-2 ファイルとディレクトリの管理
5-3 ファイルの所有者管理と検索
5-4 vi(vim)
5-5 プロセス管理
5-6 マウント
5-7 パッケージ管理
5-8 シェルスクリプト
Chapter6 ディスクとファイルシステム管理
6-1 パーティションとパーティショニングツール
6-2 ファイルシステムの作成
6-3 ファイルシステムの運用管理
Chapter7 高度なストレージとデバイスの管理
7-1 RAID
7-2 LVM
7-3 iSCSI
Chapter8 運用管理
8-1 ユーザとグループの管理
8-2 ログ管理、監視
8-3 サーバ監視
8-4 リモート管理
8-5 OpenLMI
8-6 Performance Co-Pilot
Chapter9 システムサービスの管理
9-1 ジョブスケジューリング
9-2 システム時刻の管理
9-3 国際化と地域化
Chapter10 ネットワーク
10-1 TCP/IPの設定と管理
10-2 nmcliの利用
10-3 ネットワークの管理と監視
10-4 ルーティングの管理
10-5 ネットワークインターフェイスの冗長化とブリッジ
Chapter11 仮想化技術
11-1 仮想化の概要
11-2 KVM
11-3 Xen
11-4 その他の仮想化技術
11-5 仮想環境管理ツール
Part2 サーバツールの導入と設定
Chapter12 ネットワークモデル
12-1 基本モデル
12-2 拡張モデル
Chapter13 外部/内部向けサーバ構築
13-1 DNSサーバ
13-2 Webサーバ
13-3 プロキシサーバ
13-4 Webアプリケーション実行環境
13-5 FTPサーバ、TFTPサーバ
13-6 メールサーバ
13-7 CMS
Chapter14 内部向けサーバ構築
14-1 Samba
14-2 NFSサーバ
14-3 DHCPサーバ
14-4 OpenLDAP
14-5 DBサーバ
Part3 セキュリティ技術と対策ツール
Chapter15 セキュリティ対策
15-1 Linuxセキュリティの概要
15-2 暗号化と認証
15-3 iノードフラグ属性と拡張属性
15-4 監視と検知
15-5 SSH
15-6 SELinux
15-7 Netfilter
15-8 TCP Wrapper
15-9 System Security Services Daemon
登録情報
- 発売日 : 2017/3/22
- 仕様:B5変・952ページ
- ISBN-10 : 4797382686
- ISBN-13 : 978-4797382686
- 出版社 : SBクリエイティブ
- 価格:4,200円+税
- 電子版:あり
リナスクレビュー
- 日常的にCentOSを使っている方が、疑問に感じたことを調べたい、コマンドのオプションを確認したいような時に役立つ書籍。仮想化技術や各種サーバ構築に多くのページを割いており、LinuCレベル2やレベル3の出題範囲も多くをカバーしています。
- 入門者も対象になっていますが、全くの初学者が最初に本書に手を出すのは正直オススメできません。ただ、CentOSベースではありますが、本書だけでLinuxの全貌が掴めるので手元にあるだけで何かと安心できます。その時は何が何だかわからなくても、ある程度内容が理解できてくると本書の情報が便利に感じます。実際、自分がそうでした。
- 950ページ以上もあるので電話帳(電話帳も今はほとんど見かけませんが…)並みに厚く、重く持ち歩きには不向きです。電子版もありますが、固定レイアウトなのでタブレットぐらいのサイズがないと厳しいかもしれません。
- 後継のCentOS 8の開発が2021年いっぱいで終了することになったこともあり、2024年6月までサポートが継続されるCentOS 7が重要視されるのは間違いありません。発行年月からして内容的に古いところもありますが、リファレンス本としては十二分に活用できます。4千円オーバーと高価ではありますが、LinuCレベル2やレベル3取得を目指す人は手元にあるだけで何かと安心できると思います。
- 誤記が多いので入手した人は必ず正誤表に目を通しましょう。
- 疑問点を解決できるCentOS Linuxのリファレンス本
- LinuCレベル2/3の教科書として使える
- 白本(スピードマスター)と同じ著者
- Linuxの前提知識はある程度必要で初学者には敷居が高い
- 2017年発刊なので少々古くなっている内容もある
- 誤記が多い(正誤情報はこちら)