カナダに本拠地を持つLinux Professional Institute(以下 LPI)が、Linux 認定試験「LPIC-3」のバージョンアップについて発表しました。これにより、LPIC-3は全てバージョン3.0にバージョンアップされます。
これまで、300、303、304の3試験でしたが、304が2つに分離して305と306が新設され計4試験となります。
具体的には、300 混在環境及び、303 セキュリティは、新旧のコマンドの入れ替え、関連するアプリケーションの入れ替えが行われ、304 仮想環境と高可用性(HA)は廃止され、新たに305 仮想環境とコンテナ, 306 高可用性(HA)とストレージに分割されます。
目次
LPIC-3 バージョン3.0の主なとピックと試験範囲
それぞれの試験範囲についてはLPIのwikiページで確認できます。
Sambaの基本、SambaおよびActive Directoryドメイン、Samba共有構成、Sambaクライアント構成、LinuxID管理およびファイル共有
https://wiki.lpi.org/wiki/LPIC-3_300_Objectives_V3.0(JA)
暗号化、ホストセキュリティ、アクセス制御、ネットワークセキュリティ、脅威、および脆弱性の評価
https://wiki.lpi.org/wiki/LPIC-303_Objectives_V3.0(JA
完全仮想化、コンテナ仮想化、VMの展開とプロビジョニング
https://wiki.lpi.org/wiki/LPIC-305_Objectives_V3.0(JA)
高可用性クラスター管理、高可用性クラスターストレージ、高可用性分散ストレージ、シングルノード高可用性
https://wiki.lpi.org/wiki/LPIC-306_Objectives_V3.0(JA)
なお、LPI認定の試験範囲は、オープンソースの専門家が必要とするスキルを反映するように、定期的に更新されているそうです。アップデートプロセスには、世界各地のLinux専門家が認定の試験範囲を審査し評価する、パブリックコミュニティの協議が含まれ、このアップデートの準備として、ベータ試験が19か国で開催され、新しい試験のフィードバックを受けているとか。試験開発は認定開発の国際基準の開発方法、手順で開発されているとのこと。
リリーススケジュール
LPIC-3 300 混在環境:英語版:2021年8月23日、日本語版:2021年10月25日
LPIC-3 303 セキュリティ:英語版:2021年9月27日、日本語版:2021年12月(予定)
LPIC-3 305 仮想環境とコンテナ:英語版:2021年11月8日、日本語版:2022年1月(予定)
LPIC-3 306 高可用性(HA)とストレージ:英語版:2021年12月13日、日本語版:2022年2月(予定)
注:日本語版は英語版リリースから30-60日以内にリリースされます。
旧バージョンの試験は、最新の日本語版リリース後、6ヶ月は受験することができます。旧バージョンの終了予定は、ピアソンVUEのLPI認定ページで確認できます。https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/LPI.aspx
試験受験環境
ピアソンVUEテストセンター及び、OnVUE(オンライン受験)
受験価格
15,000円(税別、LPIC共通受験バウチャーで受験可能)
学習サイト、書籍
オンライン学習は、Ping-t(https://ping-t.com)のプレミアムコンテンツで、学易(https://gakuyasu.byaku.jp)ではeラーニングで提供予定。
書籍は、インプレス(https://book.impress.co.jp/category/qualify/lpic/)のLPIC-3対策問題集での対応を予定。
リナスクから一言
エスパくん