サイバートラスト、CentOSの後継として利用可能な MIRACLE LINUX 9の無償公開とCentOS 7のメンテナンス更新終了後の修正パッケージと日本語技術サポート提供について発表

サイバートラストが、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)互換OS「MIRACLE LINUX」の今後に関する発表を行いました。

1つ目として、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)9 をベースに開発するLinux OS「MIRACLE LINUX 9」について、2022年中に提ライセンス費用を無償で公開することを発表。また、その提供開始に先立って「MIRACLE LINUX」のリリースポリシーを公開しました。

「MIRACLE LINUX 9」は、RHEL 9 で動作する実行可能なプログラムを、そのまま MIRACLE LINUX 9 のコンピューターシステム上で動作できるように開発。2021年に開発元のメンテナンスが終了となる CentOS Linux 8 の後継として利用することができます。

サイバートラストは 「MIRACLE LINUX 8.4」より、RHEL 派生ディストリビューション(クローン)として RHEL とパッケージ・バージョン、パッケージ名を揃え、CentOS Linux と同等に利用可能な OS として OS ライセンス費用を無償で公開しています。

MIRACLE LINUX は、RHEL のリリースに合わせて以下のサイクルでリリース。

  • メジャーバージョンリリース
    Red Hat 社が新たなメジャーバージョン製品をリリース後、6~12 カ月
  • マイナーバージョンリリース
    Red Hat 社が新たなアップデートバージョン製品をリリース後、4~6 カ月

次に、開発元の CentOS Project からのメンテナンス更新が 2024 年 6 月 30 日で終了する「CentOS 7」について、これ以降もサポートサービスを受けられる「Linux 延長サポート for CentOS 7」の提供を決定したことも発表しています。

「Linux 延長サポート for CentOS 7」導入により、メンテナンス更新終了後に発見された重大なバグや脆弱性に対して必要な修正パッケージを適用することができ、2027年1月までの約6年CentOS 7を利用が可能。CentOS Linuxの開発終了に伴って今後のOS移行に課題を持つCentOSの企業ユーザーに向けて、CentOS 7を安心して長期利用するという選択肢を提供するとしています。

CentOS 7を自社サービスなどに利用されている企業ユーザーは、メンテナンス更新終了後にサイバートラストから提供される修正パッケージにより、新しいバージョンへの移行が困難な場合でも、移行を行わずに低コストでバグやセキュリティの問題に対応し、継続して利用可能になります。

  • サービス提供期間
    修正パッケージ提供:2024 年 7 月 1 日 ~ 2027 年 1 月 31 日
    テクニカルサポート:2022 年 1 月 1 日 ~ 2027 年 1 月 31 日

サイバートラストは、日本国内で 21 年間継続して Linux ディストリビューションの開発に携わり、MIRACLE LINUX V6 より RHEL クローンの Linux ディストリビューションを開発、およびメンテナンス、サポートし、産業機器や通信キャリア、社会インフラをはじめとするさまざまな用途での導入実績があります。

サイバートラストは今後も国内外の RHEL クローンの Linux OS を必要とする企業ユーザーに向けて、長期継続可能な Linux システム環境を支援していくとしています。

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