株式会社var、インフラエンジニア向けオンライン学習システム「Envader (β版)」をリリース

株式会社varは、同社が運営するLinux・サイバーセキュリティ・データベースなどを学べるインフラエンジニアのための学習サイト「Envader(エンベーダー)」のベータ版をリリースしました。IT業界における、インフラエンド人材に一歩貢献する学習ツールとなると説明しています。

Envaderは、Linuxやセキュリティなどのインフラエンド領域の学習に特化したe-Learningシステム。コンテナ技術を利用することにより、利用者に「ワンクリック、5秒」で固有の仮想環境を作成可能にしており、あたかも自前のサーバーを手に入れたかのように自由にLinuxシステムを触ることが可能になるとのこと。

サービス提供の背景として、IT業界での「クラウドエンジニア」の需要が高い一方で、そこで求められる知識を実際に体験可能な「インフラ」に特化した学習サイトがないことを挙げています。

2021年12月現在提供されているコースは以下の通り。

  • Linux基礎コース(無料)
  • Linux応用コース(有料:2000円)
  • データベース基礎コース(有料:2000円)
  • セキュリティ基礎コース(現在は無料、後日有料化)
  • ターミナルカスタマイズコース(有料:2000円)

また、同社が運営するITスクール「RareTECH」に入会すれば全てのコースが無料で利用できるようです。

なお、システムの実装についても解説されており、全ての環境がGoogle Cloud上に構築されていることも公言。 Cloud Functionsによりコンテナ起動やホストサーバーのスケーリングを管理しており、コンテナのシェルやサーバー情報をブラウザ上に取得することで、利用者がブラウザ1つでハンズオンを完結できるようになっているとのこと。さらなる詳細についてはZennで語られています。

CTFコンテストとして実行環境の提供、Envaderを利用したエンジニア研修の実施、独自問題の作成、カリキュラムの開発といった法人向けプランも用意されており、詳細は要相談とのこと。

エスパくん

Linux基礎コースは無料なので早速試してみましたが、コピー通りに数秒でターミナルが立ち上がって気持ち良いぐらいサクサク動作します。KatacodaやKodeKloudに近い仕組みですが、日本でもようやくこのような学習環境が本格的に立ち上がりました。個人的にもKatacodaのようなサイトを作れないものかとずっと考えていたので喜ばしく感じています。まだまだ立ち上がったばかりのようですので、コンテンツは日を追って充実していくのでしょう。コンセプトにも大いに共感できるので個人的にも応援したいです。何かお手伝いできることがあればお声がけください>varの皆様。また、後日LinuC教材としての評価もしたいと思います。

参考までに、以下の画像はLinux基礎コースの実際に動作してる状態のスクリーンショットです。