CentOS 7を用いたインターネット・イントラネットサーバーの構築解説本。インストールDVDが付属。
サーバー構築に主眼を置いており、SOHO・自宅環境にサーバーを構築し、セキュリティ対策を講じた上で外部に公開するまでを手順を追って詳細に解説しています。
目次
「実践! CentOS 7 サーバー徹底構築 改訂第二版 CentOS 7(1708)対応」の概要
内容の抜粋
CentOS 7のインストールから、初期設定、メール(Postfix、Dovecot)、Web(Apache)、DNS(BIND)、FTP(vsftpd)、ファイル・プリンター共有(Samba)、データベース(MariaDB)サーバーなどの導入と構築方法を、手順を省略せずわかりやすく解説。
本書では、サーバー構築環境を大きく2つ想定。1つは自宅・SOHO環境。もう1つはVPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)環境。自宅環境などでのサーバー公開のケースを想定し、ブロードバンドルーターのポートフォワーディング設定例や、ダイナミックDNSの導入例も紹介。デキィリティ対策としては、ファイアウォール(firewald)とSELinux、ウイルス対策ソフトの導入などを解説。
また、Linuxの基本的な知識から、root(管理者)権限でのコマンド実行、エディタによる設定ファイルの編集方法の基本なども解説。さらに Linuxでのストレージの取り扱いから、ソフトウエアRAID(mdadm)構築方法などもカバー。
著者
福田和宏
株式会社飛雁、代表取締役。工学院大学大学院電気工学専攻修士課程卒。ライター業を始める。主に電子工作やLinux、スマートフォンの関連記事や企業向けマニュアルの執筆、ネットワーク構築、教育向けコンテンツ作成などを手がける。クラフト作家と共同で作品に電子工作を組み込む試みをしている。
目次
- Part1. サーバー構築の基本知識
- Part2. CentOS 7のインストール
- Part3. Linux操作の基本
- Part4. ストレージの管理
- Part5. ネットワークの設定
- Part6. DNSサーバーの構築
- Part7. ファイルとプリンタの共有
- Part8. リモートアクセス
- Part9. FTPサーバーの構築
- Part10. メールサーバーの構築
- Part11. Webサーバーの構築
- Part12. データベースサーバーの構築
- Part13. ブログやオンラインストレージの利用
- Part14. サーバーセキュリティ
書籍情報
- 発売日 : 2018/4/21
- 仕様:B5変形・432ページ
- ISBN-10 : 4800711967
- ISBN-13 : 978-4800711960
- 出版社 : ソーテック社
- 価格:2,980円+税
- 電子版:あり
リナスクレビュー
- 「Linux操作の基本」という章こそありますが、経験者の復習用と言えそうな内容。サーバー構築に主眼を置いており、実践を通じてLinuCレベル2で問われるスキルを身につけられる内容と言えます。ただし、仮想化関連やサーバー構築後の監視、運用についてまではカバーしていません。
- 単色刷りではありますが、イラストやスクリーンショット、図解やコマンド表も多用しており、全体的には読みやすいです。
- サーバーの外部公開が最終目標ということもあり、ネットワークやセキュリティ関連のトピックも充実しています。
- 本書が解説する基本的なサーバー構築の知識が身につけば、ASPのクラウド環境下でのサーバー構築の理解もより深まるのではないでしょうか。
- 基本的なLinuxのサーバー構築ノウハウを1冊に凝縮
- LinuCレベル2出題範囲を広くカバー
- 仮想化・コンテナ技術に関する設定や解説は無い
- 構築後の運用に関する解説がログの確認止まり