教材紹介:本気で学ぶLinux実践入門 サーバ運用のための業務レベル管理術

白本でお馴染みスピードマスター問題集の著者が手がける実践的なLinux入門書。

Linuxサーバを運用する現場で求められる基本知識を凝縮し、Linuxの基礎を学ぶ教科書としても活用できる懐の広い内容となっています。

「本気で学ぶLinux実践入門」の基本情報

内容の抜粋

業務レベルでLinuxサーバを運用する現場で求められる知識は多岐にわたります。本書はその中から、基本として押さえておくべき知識をピックアップして、1冊に凝縮。

特に、さまざまな場面の操作に使用するコマンドを多数掲載。実行例を参考に、実際にコマンドを実行して、動作を確認しながら学習を進めていきましょう。

著者

大竹龍史
有限会社ナレッジデザイン代表取締役。1986年伊藤忠データシステム(現・伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)入社後、Sun Microsystems社のSunUNIX/SunOS/Solarisなど、OSを中心としたサポートと社内トレーニングを担当。1998年有限会社ナレッジデザイン設立。Linux、Solarisの講師および、LPI対応コースの開発/実施。約27年にわたり、OSの中核部分のコンポーネントを中心に、UNIX/Solaris、Linuxなどオペレーティングシステムの研修を主に担当。最近は、OpenStack資格であるOPCELと、LPICレベル3ドキュメントの作成に注力

山本道子
2004年Sun Microsystems社退職後、有限会社Rayを設立し、システム開発、IT講師、執筆業などを手がける。有限会社ナレッジデザイン顧問。

有限会社ナレッジデザイン
1998年設立。主な業務は、Linux、Java、Android、MySQL、およびサーバー、
Web、ネットワーク、プログラミング言語等の各種技術トレーニングコースの開発、企業向け研修、講師派遣、市販本・雑誌の執筆を行う。
近著に『標準テキストCentOS7構築・運用・管理パーフェクトガイド』(SBクリエイティブ)がある。

目次

  • 1 Linuxの概要と導入
  • 2 Linuxの起動・停止を行う
  • 3 ファイルを操作する
  • 4 ユーザを管理する
  • 5 スクリプトやタスクを実行する
  • 6 システムとアプリケーションを管理する
  • 7 ディスクを追加して利用する
  • 8 ネットワークを管理する
  • 9 システムのメンテナンス
  • 10 セキュリティ対策
  • Appendix 仮想環境を構築する

登録情報

  • 発売日 : 2019/5/30
  • 仕様:B5変・584ページ
  • ISBN-10 : 4797397640
  • ISBN-13 : 978-4797397642
  • 出版社 : SBクリエイティブ
  • 価格:2,980円+税
  • 電子版:あり

リナスクレビュー

https://linuc.spa-miz.com/wp-content/uploads/2020/09/meface.pngエスパくん
  • 2017年に同じ出版社から発売された「標準テキストCentOS7 構築・運用・管理パーフェクトガイド」からの抜粋を再構成した内容で、章末にコラムなどを加筆し、新たにUbuntuにも対応させています。自分は2018年に標準テキストCentOS7を購入しましたが、同書が桁違いに幅広い内容を網羅したリファレンス本としての立ち位置で、Linuxについても前提知識がそこそこ必要な内容でしたので当時初学者だった自分にはかなり難しく感じました。本書は章ごとに順を追って読み進めることで、自然とLinuxを使いこなせるような構成になっているため、入門書としても利用できるようになっています。とはいえ、内容はかなり高度ですので全くの初学者が最初に本書に手を出すのは正直オススメできません。当サイトで紹介している初学者にオススメの本をいずれかを先に読んで理解を進めた上で手を出すのが宜しいかと。
  • トラブルシューティング的な要素でもかなりのページを割いているので、個人的にはLinuxのリファレンス本としての活用をオススメしたいです。日常的にLinuxを使っている方が、疑問に感じたことを調べたい、コマンドのオプションを確認したいような時に手元にあると何かと安心できる書籍だと思います。
  • 600ページ弱とボリュームも多くかなり重いので持ち歩きには不向きです。単色刷りですが文字は大きめで書籍もB5変形単サイズなので読みやすいです。電子版もあるのですが固定レイアウトなのでタブレットぐらいのサイズがないと厳しいかもしれません。
  • LinuC ver.10の新設項目のコンテナや仮想化については最後のAppandexでカバーしていました。ちなみにDockerは旧体系のコマンドで解説されています。
  • LinuCレベル2を取得しようと考えている方には各種サーバ構築の手順解説にも多くのページを割いている「標準テキストCentOS7」も合わせてオススメしたいです。
  • 公式サイトでサンプルファイルはダウンロードできますが、学習環境は用意されていません。
ココが素晴らしい!
  • 疑問点を解決できるLinuxのリファレンス本
  • Linux技術者として必要な知識が体系的に学べる
  • 業務に則した実践的な内容も豊富
  • 白本(スピードマスター)と同じ著者
ココが惜しい!
  • 入門的な要素もあるが内容によってはかなり高度なので初学者には敷居が高い
  • 図解が少なめで、あっても単純なものが多く少々理解しにくい

この本のリナスク的評価
読みやすさ
(3.0)
内容の新しさ
(3.0)
初学者へのオススメ度
(2.0)
LinuC教材としての総合評価
(3.0)

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