今回は、Linux使いの駆け込み寺と言っても過言ではないServer Worldさんをご紹介します。
参考 Server Worldhttps://www.server-world.info
ご自身のサイトについて、サイト主宰者さんは「設定・構築・実行・運用したことを忘れないように備忘録として作成したもの」と説明していますが、その中身が本当にすごいんです。
主要なLinuxディストリビューションの基本的な導入方法や各種サーバー構築に加え、仮想化やコンテナ・クラウド基盤、セキュリティや監視、開発環境までをも含めた内容をOS毎に体系化し、そのすべてを無償で公開して下さっている素晴らしいサイトです。
Linux学習環境としての定番ディストリビューションであるCentOSやUbuntuはもちろん、FedoraやDebian、SuseやWindowsサーバーまでをもカバーする幅広い内容。CentOSは5から8、Ubuntuは10.04LTSから20.04LTSまで広いバージョンをカバーしており、さまざまなシーンで活用できる内容になっています。
このように幅広い内容をカバーしていることから、LinuCの学習という観点でも、レベルを問わず、非常に利用価値が高い優れたコンテンツだと個人的には思います。
シンプルでわかりやすいメニュー構造が秀逸。ヘッダ、サイドメニューともにカーソル(マウス)オーバーでサブメニューがポップアップ表示されるスタイル。
2021/1現在、標準ではCentOS8のノウハウが表示されますが、「他のOS設定」メニューから任意のOSを選択すると、OSに合わせてヘッダー以外のメニューが自動的に切り替わります。
CentOS7に切り替えれば、左サイドメニューがCentOS7のものに最適化され、深い階層の項目にダイレクトにアクセスできる右サイドメニューが追加されます。
CentOSで言えば、OSイメージのダウンロードに始まり、インストールから各種基本設定、NTPサーバー、SSHサーバー、DNSサーバー、DHCPサーバー、KVMやXenを含む仮想化、OpenStackなどのクラウド基盤、DockerやKubernetesを含むコンテナ基盤、ApacheとNginxを含むWebサーバー、主要なデータベースサーバー、FTPサーバー、ファイルサーバー、メールサーバー、ロードバランサ、Zabbixを含むシステム監視、PHPやJavaを含む開発環境、主要なデスクトップ環境に至るまで細かい内容を網羅しています。
スクリーンショットを多用しつつも、テキストは要点に絞り文字数を極力抑えて、1項目の解説はとてもシンプルです。たくさんのシンプルな解説を体系化することで桁外れのボリュームのマニュアルに仕上がっています。オブジェクト指向を思わせるコンテンツ構成なので修正もしやすいのでしょうね。もちろん、コマンドやコード表記はコピペが可能です。
内容が体系化されていることもあり、ピンポイントで知りたい内容にアクセスできるのがとても便利。書籍が手元に無い時、ふとした疑問が沸いた時、手順が朧げな時、さまざまなシーンで役立つ素晴らしいサイトです。
これだけの内容のコンテンツが無償で利用できることにただただ感謝です。市販のLinuxリファレンス本には不可能な、幅広いディストリビューションへの対応、デジタルならではのアクセス性など、素晴らしい点を数え上げるとキリがありません。
なお、Server Worldさんをご利用の際は、免責事項に記載されている以下の点にご留意ください。
当サイトに掲載された内容によって、設定・構築・実行・運用した結果により、いかなるトラブル・損害等が発生したとしても一切の責任を負いかねますのでご了承ください。設定・構築・実行・運用は全て自己責任において行ってください。
https://www.server-world.info/query?p=policy
エスパくん