教材紹介:Software Design(月刊誌)

Software Designは、「OSとネットワーク,IT環境を支えるエンジニアの総合誌」として技術評論社から出版されている月刊パソコン雑誌。

Wikipediaによれば、プロアマ問わず、プログラミング・エンジニアなどが主な読者層で、サーバやプログラミングといったコンピュータ・ネットワーク関連の技術記事が比較的多く、UNIX/Linuxを用いたWebサービスなどのソフトウェア技術を扱うことが多いとか。

組込み機器のコントローラといったハードウェアを主体に扱っていた月刊誌「プロセッサ」が前進で、1990年11月号からパソコンまたはワークステーションによるソフトウェア開発のテクニカル情報誌としてリニューアルされたとのこと。

教材としてのSoftware Design

毎号さまざまな特集が組まれており、取り扱っている内容もかなり幅広いため、特集の内容を見極めた上で購入するのが良いでしょう。

LinuCの教材としては、定期的に組まれるLinux特集は見逃せませんがが、コンテナやクラウドの特集号も役立つことでしょう。プログラミングの特集も多いので、自分の興味にあわせて購入するのが良いと思います。

ちなみに、直近一年の特集はこんな感じ。太字にした特集などはLinuxの学習にも役立ちそうです。

号数第1特集第2特集
2021年4月号新人教育に役立つLinux総復習実務に活かせるSSL/TLS入門
2021年3月号Javaでもう一度学び直すオブジェクト指向プログラミングWebAssembly入門
2021年2月号Web API設計・開発入門システム監視の始め方・続け方
2021年1月号Goプログラミングスキルをレベルアップ“良いレビュー”を行う技術
2020年12月号Dockerアプリケーション開発実践ガイド設計に役立つAWSシステム構成図の読み方
2020年11月号今さら聞けない認証・認可2時間でわかるFlutterモバイルアプリ開発
2020年10月号Pythonではじめる統計学3ステップでマスターするGitHub Actions
2020年9月号[ステップアップ式]Vue.js講座エピソードで覚えるUnixコマンド[第2弾]
2020年8月号Vim vs. Visual Studio Codeエラー処理デザインパターン
2020年7月号一から学ぶログ分析zsh<超>入門
2020年6月号入門! Rustテストコードの流儀
2020年5月号データ型を正しく説明できますか?低レイヤソフトウェア開発入門(前編)
2020年4月号AWSデータベース[詳解]導入ガイド新人ITエンジニアのためのストレージ入門

直近の2021年4月号がちょうどLinux特集です。「新人教育に役立つ」が前置きなので、教育をする側が対象の特集ではあるのですが、初学者であっても十分役立つ無いようなっていると思います。もちろん、自分も購入しました。

古い号では、2018年7月号が「Vim絶対主義」と「Unixコマンド」、2019年8月号が「クラウドにも必須のLinux知識」なども購入しています。

ちなみに、同誌の過去のバックナンバーをPDF化した「総集編」がこれまで3冊出版されています。過去にもLinux特集は多かったようですし、全号一括検索などもできるのが便利です。特にLinux関連は、古くならない技術も多いので、過去の特集からも得られる知識は多いです。しかも、お得な価格なので、興味のある方は是非。

また、Software Designの連載記事をまとめた別冊なども発行されることがあります。自分はエディタ特集の別冊を中古で入手しました。

ということで、Software DesignがLinuC受験対策用教材としておすすめできるかは特集の内容によるというのが結論です。よって具体的な評価も控えさせていただきます。

Software Designの仕様

  • 月刊 毎月18日発売
  • 定価1,342円(税込)
  • 定期購読料金(税込):年間12冊 15,138円(1冊当たり1261.5円)

エスパくん

ちなみに、2013年〜2017年の総集編では、Linuxと名の付く第1特集が4号、Dockerと名の付く第1特集が3号、クラウドと名の付く第1特集が2号ありました。