マンドライン経験がまったくない人向けに、マンガでLinuxのコマンドを解説。ディレクトリの探り方、Webサーバーのインストール、SSHによる遠隔ログインといった基礎を説明。
目次
「そろそろ常識? マンガでわかる「Linuxコマンド」」の基本情報
内容の抜粋
Linuxのコマンドを使いこなすのはそれほど難しくありません。私たちがお仕事でLinuxを扱うとき、ほとんどの作業では基本的ないくつかのコマンドしか使いません。また、コマンド操作にも⼀種の「お作法」というべきルールがあり、コマンドのほとんどはこのルールに従って使うように作られています。
もし知らないコマンドが出てきたとしても、その使い⽅はルールにのっとれば類推できます。英語学習にたとえれば、ルールは⽂法、コマンドは単語や熟語のボキャブラリーを増やすことに似ています。GUIでゲームをしたり、Webブラウザを操作したりしながら基本操作を覚えていくのと同じように修得できます。
著者
水野 源【執筆】
⽇本仮想化技術株式会社 技術部所属。Ubuntu Japanese Teamおよびubuntu.comメンバー。普段はクラウドを利⽤したDevOps案件などに携わる、インフラ寄りのエンジニア。北海道に移住してレンズ沼にハマる。
宮原 徹【監修】
⽇本仮想化技術株式会社 代表取締役社⻑兼CEO。2001年に株式会社びぎねっとを設⽴し、初学者向けLinux・ネットワーク教育を⾏ってきている。2004年から「オープンソースカンファレンス」を企画・運営しており、全国各地のエンジニアを結びつける活動に従事。本業は何なのか⾃分でもわからないぐらい、いろいろなことをやっている。
目次
- 第1章 【基礎編】Linuxコマンドで何ができるの?
- 第2章 【基礎編】実際にコマンドを使ってみよう
- 第3章 【基礎編】シェルの操作に慣れよう
- 第4章 【基礎編】何はなくともファイルの操作
- 第5章 【実践編】Webサーバーを動かしてみよう
- 第6章 【実践編】Webサーバーにコンテンツを追加しよう
- 第7章 【実践編】シェルスクリプトとさらにその先へ【付録1】
- 付録1 Ubuntuのインストール
- 付録2 コマンドリファレンス
登録情報
- 発売日 : 2021/4/21
- 仕様 : A5・240ページ
- ISBN-10 : 4863543468
- ISBN-13 : 978-4863543461
- 出版社 : シーアンドアール研究所
- 価格:2,230円+税
- 電子版:あり
リナスクレビュー
エスパくん
- Linux初学者向けのLinuxコマンド解説本。「マンガでわかる」とありますが、実際は女の子(お嬢様とメイド)二人の会話がふきだしで進行していくスタイルで、いわゆるコマ割りマンガではありません。
- 箱入り娘のお嬢様がITに詳しいメイドにLinuxの知識をコーチされるという流れ。なんでメイドに教わるのかということは深く考えてはいけないところでしょうか。
- 著者の水野さんも監修の宮原さんも業界の第一人者なので内容についてはとやかく言うことはありませんが、基本編と実践編の差が少々気になりました。実践編でWebサーバの構築やSSHリモートログインが登場するため、まったくの初学者には少々敷居が高いと感じました。要所要所で出てくるマメ知識は経験者にとっても有益です。
- 巻末に学習環境構築方法の解説がありますが、VirtualBoxとUbuntuの組み合わせです。
- 主要コマンドリファレンスを掲載がありますが50個弱程度ですので、リファレンスと呼ぶには心許ない印象。
- 全体的にざっくりとした内容ではありますので、LinuCレベル1の出題範囲はほとんどカバーできていませんが、認定本にステップアップしていく最初のとっかかりとしては良いと思います。
ココが素晴らしい!
- 会話のかけあいで進行する内容なので読みやすい
- マメ知識の内容が充実
ココが惜しい!
- コマンドはDebian系(Ubuntu)メインでRedHat系との違いなどの解説がない
- 実践編で難度が上がる
この本のリナスク的評価
読みやすさ
(3.0)
内容の新しさ
(3.0)
初学者へのオススメ度
(3.0)
学習教材の内容
(3.0)
LinuC教材としての総合評価
(3.0)