株式会社varは、同社が運営するLinux・サイバーセキュリティ・データベースなどを学べるインフラエンジニアのための学習サイト「Envader(エンベーダー)」で「LinuC Level1 Version10.0 対策コース」をリリースしました。
Envaderは、Linux・サイバーセキュリティ・データベースなどを学べるインフラエンジニアの学習に特化したe-Learningシステムで環境構築に焦点を当てた学習サービス。「ワンクリック、5秒」で各ユーザーに固有な仮想環境を作成することで、ユーザーが自由にターミナルを触ることができるのが特徴。
近年、AWSをはじめとするクラウドサービスやDockerのようなサービスが流行している中で、インフラエンジニア以外の方々もインフラを触る機会が増えてきています。Envaderは「インフラにもっと興味を持ってほしい」「インフラを学ぶことの大切さを知ってほしい」という気持ちから開発されたサービスです。
今回新たに追加された以下の2コースを完遂することで、LinuC Level1 の試験対策が行えるとのこと。
・LinuC Level1 Version10.0 の対策コース Part1
https://envader.plus/course/11
・LinuC Level1 Version10.0 の対策コース Part2
https://envader.plus/course/12
LinuC Level1 Version10.0 対策コースの内容
Part1の内容
- チュートリアル
- BIOS/UEFI 、Linuxインストール
- Linux システムの起動と停止
- SSHコマンドと認証
- 仮想マシンとコンテナの操作方法
- KVMとコンテナ型仮想化
- Linuxシステムの起動におけるBIOS操作
- Linuxシステムにおけるプロセスの継続について
- ジョブをフォアグラウンドやバックグラウンドで実行する方法について
- プロセスへのシグナル送信について
- プロセス群の選択・並べ替えについて【pgrep編】
- プロセスの監視について
- X Window System の構成要素についての基本的な理解と知識
- ファイルとパーミッション
- Linuxコマンド [cd/ls/cat編]
- Linuxコマンド [pwd/rm/mkdir/rmdir編]
- Linuxコマンド [mv/cp編]
- root権限の使い方
- Linuxコマンド [find編]
- ファイルをアーカイブ、圧縮・展開する
- ワイルドカードと正規表現
- リンクの仕組み
- PATHの使い方
- FHSとディレクトリ構造
- コマンド履歴 [history]
- Linuxコマンド [man編]
- Linuxコマンド [head/tail/more/less編]
- Linuxコマンド [expand/unexpand/od/paste/join/split編]
- echoコマンド/リダイレクト/パイプの使い方
- 便利な文字の置き換え方
- grepと正規表現について
- テキストエディタ「vim」入門
- パッケージ管理 入門(Debian系)
- パッケージ管理 入門(Redhat系)
- RPMについて
- 環境変数について
- ブートシーケンスとパーティション
- ファイルシステムの作成とマウント
- ファイルシステムの識別とマウント
Part2の内容
- チュートリアル
- ログイン時またはシェル生成時の環境変数、コマンド置換の設定
- シェルスクリプトの作成・基本文法について
- TCP/UDPにおけるポート番号について
- TCP、UDP、およびICMPの違いや主な機能
- ネットワークマスクとCIDR表記
- IPv4とIPv6の違い、IPv6の特徴
- ゲートウェイと疎通確認
- ネットワークインターフェースの設定
- ホストの基本的なTCP/IP設定
- DNSサーバーについて知ろう
- IPアドレス/ Macアドレス
- スケルトンディレクトリ(/etc/skel)
- ユーザー管理について
- 定期実行について
- 国際化とローカライゼーション及び環境変数の設定
- Linuxの時刻管理
- システムのログについて
- メール配送の仕組みとエイリアス設定
- ユーザーのアクセスログ
- Linuxコマンド [ulimit編]
- スーパーサーバーとプロセスについて
- ファイアウォールについて
- GnuPGについて
- クラウドとオンプレミスについて
- パブリッククラウドへのアクセスと認証
- オープンソースの特徴と定義
- オープンソース開発について
他のコースについて
新設のLinuCコースを含め、Envaderで2022年7月現在提供されているコースは以下の通り。
- Linux基礎コース(無料)
- Linux応用コース(有料:2000円)
- データベース基礎コース(有料:2000円)
- セキュリティ基礎コース(現在は無料、後日有料化)
- ターミナルカスタマイズコース(有料:2000円)
- Python環境構築コース(有料:2000円)
- Node.js環境構築コース(有料:2000円)
- Database応用コース(有料:2000円)
- LinuC Level1 Version10.0 の対策コース Part1(無料)
- LinuC Level1 Version10.0 の対策コース Part2(無料)
エスパくん
Linux基礎と応用コースの内容をLinuCの試験範囲に沿って再構築し、足りない内容をテキストで保管している印象ですね。実際にご担当者に確認してみたところ、LinuCコースの内容全てでターミナルが使えるわけではないようです。ちなみに、一覧で白い四角で囲まれているテーマでは現状ターミナルが使えませんが、最後のまとめでシナリオ起動ボタンを押すよう指示しているものは今後ターミナルが使えるようになるのでしょう。個人的にはシナリオができてからテキストに反映した方が良いと思うのですが、サービスのリリースを最優先したかったのでしょうね。一部テキストの内容がマークダウン前提で書かれているのですが、うまく反映されていなかったりと、少々雑というか荒削りな部分がみられます。ともあれ、充実した内容の学習コンテンツを無料で利用させてもらえるのは喜ばしい限りです。var担当者の皆さんにただただ感謝感謝です。