教材紹介:Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応

前身となったLPIC受験の参考書であずき本と呼ばれる定評のある翔泳社EXAMPRESS Linux教科書シリーズのLinuCレベル1バージョン10.0対応版。

「Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応」の概要

内容の抜粋

Linux技術者の実力を証明する新資格「LinuC レベル1 Version 10.0」に対応したLPI-Japan認定テキストで、売上No.1の「Linux技術者認定試験学習書」シリーズで培ったノウハウをすべて注ぎ込んだ新しい定番書

  • 「101試験」「102試験」の2試験に対応。出題範囲を完全網羅
  • 学習したことを確認できる練習問題を、各章末に豊富に掲載
  • 巻末には1回分の模擬試験を収録
  • Linux実習環境(CentOSとUbuntu)をダウンロード可

著者

中島能和
Linuxやセキュリティ、オープンソース全般に関する執筆や教材開発に従事

濱野賢一朗 監修
大手通信系システム開発会社で、オープンソースソフトウェアを中心とした技術支援や研究開発を担当している。日本Hadoopユーザー会や日本Sambaユーザー会の設立メンバーのひとり。日本OSS貢献者賞・奨励賞の実行委員長なども務める

目次

  • 序章 LinuCの概要
  • ■第1部 101試験(LinuC Level1 Exam 101)
    • 第1章 Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用
      1.1 Linuxのインストール、起動、接続、切断と停止
      1.2 仮想マシン・コンテナの概念と利用
      1.3 ブートプロセスとsystemd
      1.4 プロセスの生成、監視、終了
      1.5 デスクトップ環境の利用
    • 第2章 ファイル・ディレクトリの操作と管理
      2.1 基本的なファイル管理の実行
      2.2 ファイルの所有者とパーミッション
      2.3 ハードリンクとシンボリックリンク
      2.4 ファイルの配置と検索
    • 第3章 GNUとUnixのコマンド
      3.1 コマンドラインの操作
      3.2 パイプとリダイレクト
      3.3 テキスト処理フィルタ
      3.4 正規表現を使ったテキスト検索
      3.5 ファイルの基本的な編集
    • 第4章 リポジトリとパッケージ管理
      4.1 Debianパッケージ管理
      4.2 APTによるパッケージ管理
      4.3 RPMパッケージ管理
      4.4 yumコマンドによるパッケージ管理
    • 第5章 ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム
      5.1 ハードウェアの基礎知識と設定
      5.2 ハードディスクのレイアウトとパーティション
      5.3 ファイルシステムの作成と管理
    • 第6章 101模擬試験
  • ■第2部 102試験(LinuC Level1 Exam 102)
    • 第7章 シェルとシェルスクリプト
      7.1 シェル環境のカスタマイズ
      7.2 シェルスクリプト
    • 第8章 ネットワークの基礎
      8.1 TCP/IPの基礎
      8.2 基本的なネットワーク構成
      8.3 ネットワークのトラブルシューティング
      8.4 クライアントのDNS設定
    • 第9章 システム管理
      9.1 アカウント管理
      9.2 ジョブスケジューリング
      9.3 ローカライゼーションと国際化
    • 第10章 必須システムサービス
      10.1 システム時刻の管理
      10.2 システムログの設定
      10.3 ログの調査
      10.4 メール管理
    • 第11章 セキュリティ
      11.1 セキュリティ管理業務の実施
      11.2 ホストのセキュリティ設定
      11.3 暗号化によるデータの保護
      11.4 GnuPGによる暗号化
      11.5 クラウドセキュリティの基礎
    • 第12章 オープンソースの文化
      12.1 オープンソースの概念とライセンス
      12.2 オープンソースのコミュニティとエコシステム
    • 第13章 102模擬試験
  • 付録 Linux実習環境の使い方

書籍情報

  • 発売日: 2020/6/23
  • 仕様:A5・560ページ
  • ISBN-10: 4798166162
  • ISBN-13: 978-4798166162
  • 出版社: 翔泳社
  • 価格:3,800円+税
  • 電子版:あり

正誤表

本書には以下の誤りがあります。入手された方は、発生刷りを確認の上、内容を確認してください。

発生刷ページ数書籍改訂刷電子書籍訂正内容登録日
1刷058
4行目
誤 DISPLAY=localhost:10.0
正 localhost:10.0
2020.07.22
1刷062
問題1.4の解説の2~3行目
誤 選択肢Bはサブコマンドが誤りです。
正 選択肢Cはサブコマンドが誤りです。
2020.07.13

リナスクレビュー

https://linuc.spa-miz.com/wp-content/uploads/2020/09/meface.pngエスパくん

定評のあるあずき本のLinuC対応版。2色刷りの効果もあって全体的に読みやすいです。試験範囲をカバーしつつ、無駄の無い内容。重要ポイント、参考、注意など、メリハリの利いた解説が素晴らしい。コマンド解説ではオプション表を最初に持ってきてくれているので再確認時に便利です。

章末の問題に加え、101・102試験の模擬試験問題各60問計120問あるので、LinuCの試験問題慣れするにも役立ちます。

EXAMPRESSシリーズ定番の付録の試験直線チェックシートも何気に便利。試験当日センターでの待ち時間に活用できます。

ダウンロードする必要こそありますが、仮想マシン用の学習環境がCentOSとUbuntuの2種類が用意されているので、異なるパッケージ管理についてもしっかり学習できます。

著者のお二人はリナックスアカデミーで講師を務めるなど、長年エンジニア教育や教材開発で実績をお持ちなので安心できます。

無駄の無い内容ゆえに、Linux初学者が最初に手にする教材としては正直お勧めしにくいです。当サイトで紹介している初心者向け書籍をどれか1冊でも読んだ上で本書に取り組むことをおススメします

ココが素晴らしい!
  • LPI-Japan公認で長年実績のあるあずき本
  • レイアウト内容ともにメリハリのある内容で全体的に読みやすい
  • 試験直線チェックシートが便利
  • 試験対策だけでなくLinuxのリファレンス本としても使える
ココが惜しい!
  • Linux初心者にとっては少々とっつきにくいかも
  • LPI-Japan認定レベル1対応教材の中で最も価格が高い

この本のリナスク的評価
読みやすさ
(4.5)
内容の新しさ
(5.0)
初学者へのオススメ度
(3.0)
学習教材の内容
(5.0)
LinuC教材としての総合評価
(4.5)

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