2015年の発売から5年以上経過していならがも、刷数を重ねて売上上位にランキングしている名著。Linuxを学びはじめた初心者を対象として、Linuxの基本操作やLinuxらしい考え方を紹介しています。
目次
「新しいLinuxの教科書」の基本情報
内容の抜粋
MS-DOSを知らない世代のエンジニアに向けたLinux入門書。Linux自身の機能だけでなく、シェルスクリプトを使ったプログラミングや、Gitによるソフトウェア開発のバージョン管理など、イマドキのエンジニアなら知っておくべき知識についても解説。Redhat系、Debian系に対応。
Linuxの超基本的な部分から解説
「仮想化ソフトウェア」としてのLinuxの成り立ちわかりやすく説明しているので、初心者でも簡単に理解できます。
コマンドラインを簡単理解
MS-DOSを知らない若いエンジニアにも理解できるよう「プロンプト」の初歩から解説。
実践的なシェルスクリプトを紹介
サンプルのシェルスクリプトは実行例を掲載しているので、Linuxを触りながら理解できます。
著者
三宅英明
Webアプリケーションプログラマとして開発、運用にLinuxやシェルスクリプトを活用している。
大角祐介
大学時代に触れたTurbolinuxをきっかけに、Linuxへの興味を持つ。現在はセキュリティエンジニアとして脆弱性診断などを行う。
目次
- CHAPTER01 Linuxを使ってみよう
- CHAPTER02 シェルって何だろう?
- CHAPTER03 シェルの便利な機能
- CHAPTER04 ファイルとディレクトリ
- CHAPTER05 ファイル操作の基本
- CHAPTER06 探す、調べる
- CHAPTER07 テキストエディタ
- CHAPTER08 bashの設定
- CHAPTER09 ファイルパーミッションとスーパーユーザ
- CHAPTER10 プロセスとジョブ
- CHAPTER11 標準入出力とパイプライン
- CHAPTER12 テキスト処理
- CHAPTER13 正規表現
- CHAPTER14 高度なテキスト処理
- CHAPTER15 シェルスクリプトを書こう
- CHAPTER16 シェルスクリプトの基礎知識
- CHAPTER17 シェルスクリプトを活用しよう
- CHAPTER18 アーカイブと圧縮
- CHAPTER19 バージョン管理システム
- CHAPTER20 ソフトウェアパッケージ
登録情報
- 発売日 : 2015/6/6
- 仕様:B5変・440ページ
- ISBN-10 : 4797380942
- ISBN-13 : 978-4797380941
- 出版社 : SBクリエイティブ
- 価格:2,700円+税
- 電子版:あり
関連リンク
リナスクレビュー
AmazonでLinuxで検索するとレビュー評価順で常に上位に来るのが本書。メルカリでも2000円前後で頻繁に取引されており、本書の価値の高さを表しています。
レイアウトも秀逸で情報がよく整理されています。400ページとボリュームも多く単色刷りなのですが、文字は大きめで書籍もB5変形単サイズなので読みやすいです。
入門書の中ではテーマ毎の掘り下げ度も高くコマンドの解説も丁寧。コマンドのオプション一覧表があるとなお良かったです。
LinuCレベル1の試験範囲も多くカバーしていますが、さすがにver.10の新設項目は全て網羅できていませんので、別途教材を確保する必要はあります。
個人的には参考文献に、坂本文さんの「たのしいUNIX」があったのが嬉しかったです。昔の本ですが、色あせない良書です。
ちなみに、2020年5月以降では、本書著者が講師を務める本書を読む会の催しもオンラインで開催されています。初心者向けを意識した勉強会で著者と直接やりとりもできます。
また、SBクリエイティブの公式ページでは本書の仕様がフルカラーになっていますが、少なくとも紙版は単色刷りです(2020/9月現在)。
- LinuC試験範囲の多くをカバー
- Vimの解説が詳しく他の入門書を圧倒している
- 巻末のコラムも楽しい
- バージョン管理システム「Git」の解説もあり
- 5年前の著作なので「もう新しくない」(著者談・関連リンク参照)
- コマンドによってオプション一覧が欲しかった
- ブートプロセスやハードウェア関連のトピックは網羅されていないので別途教材が必要
- LinuCレベル1ver.10で追加されたコンテナやクラウド活用技術については別途教材を活用する必要あり