あずき本の著者でもお馴染みの中島能和先生が著者のLinuxインフラエンジニアを目指す人向けのサーバー構築ガイド本。
目次
「ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方」の概要
内容の抜粋
現場で必要な技術を最短で体系的に学べる。
Linuxの基礎からセキュリティまで、Webサーバーを運用するために身に付けるべき実践的な知識をまとめた書籍。
VPS(バーチャルプライベートサーバー)を使用して、実際に手を動かしながらCentOS 7ベースのWebサーバーを構築・運用する手順を解説。
インストール、基本的なコマンド、ネットワークの知識、LAMP(Linux、Apache、MariaDB、PHP)環境でCMSを構築、ログの解析、ファイヤーウォールの設定、公開鍵による安全な通信、さらにはDockerでコンテナの作成なども学べます。
著者
中島能和
Linuxやセキュリティ、オープンソース全般の教育や教育開発に従事
目次
- Chapter1 Linuxって何
- Chapter2 仮想サーバーを用意しよう
- Chapter3 基本的なコマンドを覚えよう
- Chapter4 ネットワークの基本と設定
- Chapter5 サーバーを構築しよう
- Chapter6 Webページをアップしてみよう
- Chapter7 LAMPサーバーを作ってみよう
- Chapter8 セキュリティのポイントをおさえよう
- Chapter9 Dockerを使ってみよう
- 付録
- コマンドリファレンス
書籍情報
- 発売日 : 2016/7/5
- 仕様:B5変形・280ページ
- ISBN-10 : 4798146374
- ISBN-13 : 978-4798146379
- 出版社 : 翔泳社
- 価格:2,680円+税
- 電子版:あり
リナスクレビュー
エスパくん
- 「現場で必要な技術を最短で体系的に学べる」といううたい文句どおり、CentOS7ベースのサーバーを短時間で構築するための手順を丁寧に解説してくださっています。
- 一般的な教材はVirtualBoxのような仮想環境にLinuxをインストールするスタイルが圧倒的ですが、本書ではインターネット越しにリモートでVPS上にLinuxをインストールしてCMS(Wordpress)を動かすためのサーバーを構築するのでかなり実践的。構築できた暁にはかなりの達成感も得られると思います。
- サーバー構築がメインコンテンツになるので、Linuxの基本に関しては限定的な解説になっています。全くの初学者が最初に取り組む課題としては少々厳しいかもしれないので、先にLinux入門者向けの本を読むことをオススメしたいです。
- 2016年発売でコンテナ技術(Dockerの使い方)を先取り解説しているのもすごいです。
ココが素晴らしい!
- 数々の教材を手がける中島先生ならではの無駄の無いわかりやすい解説
- VPSでハイパーバイザー型の仮想化、その上で動くDockerによるコンテナ仮想化も学ぶことができる
- VPSを使わなくても良いように学習用の仮想環境も用意
ココが惜しい!
- 本書発売時からVPSのスペックもかなり変わっているので、インストールするOSや設定を最新のものに置き換えて実行する必要がある
参考:さくらVPSの提供OS一覧
この本のリナスク的評価
読みやすさ
(4.0)
内容の新しさ
(4.0)
初学者へのオススメ度
(3.0)
学習教材の内容
(4.0)
LinuC教材としての総合評価
(4.0)
参考
公式サイトからダウンロードできる学習教材(VirtualBox用アプライアンス)は600MB強と比較的小さめなファイルです。(user:centuser pw:centos)